震災後の子どもたちに希望と学びの場を
子どもたちの3.11は、まだ終わっていません。3.11の被災地域では津波によるPTSDなどで、
不登校の子どもが増えました。10年以上たった今でも、 学校に通えないままの子どもたちがいます。
私たちは2016年から再登校の支援を行ってきましたが小中学生は戻れる学校があっても、
高校生の場合多くが出席日数が足りずに退学せざるを得ず、通信高校に編入しますが、
学習支援の場がなく、再び多くの親から「支援を受け外に出られるようになったのに居場所がない」
「学習支援の場がない」と相談がくるようになりました。
これは、そういった子どもたちの為にサポート校を創るためのプロジェクトです。
震災後、増えた不登校・引きこもりの子どもたちを救いたい
東北の被災地域では震災から多くの時間がたった今でも、学校に通えないままの子どもたちがいます。
震災後、東北の被災地域では津波によるPTSDなどで、不登校の子どもが急速に増えました。
震災から3年後、2014年新聞の発表では被災地域の不登校は他の地域と比べて9倍と発表されました。
※2014年3月15日河北新報朝刊 社説
不登校から成人を迎えた今でも、引きこもりのままの子どももいます。
私たちはどうしてもこの子ども達を救いたいのです。
サポート校とは通信制高等学校の子ども達の卒業単位取得をサポートする学校です。単に学習支援だけでなく、そこには仲間がいて、同じ空間、同じ時間を共有できます。被災した岩手県の被災沿岸部にはサポート校は今でも岩手県宮古市に1つあるだけです。
通信制高等学校に進学した子ども達が、居場所もなく、学習支援も受けられずに困っている現状が続いています。残念ながら再び引きこもりに戻らざるを得ない子どもがいたり、せっかく入学した通信の高校を辞めてしまったりしてしまいます。
せっかく、支援で外にでられるようになった子ども達を、再び引きこもらせるのではなく、社会の中で、人の輪の中で生きていけるように支援をする必要があります。