マザーリンク・ジャパンは、子どもたちとその家族が直面する
さまざまな課題に取り組んでいます。
日本は豊かな国と言われていますが、子どもの貧困は深刻な問題となっています。
子どもの貧困率
11.5%
9人に1人の子どもが貧困状態にあります
先進国内での順位
23位
(OECD 37カ国中)
先進国の中でも比較高い水準です
特に深刻なのはひとり親世帯の貧困率で、44.5%に達しています。これは約2人に1人のひとり親世帯の子どもが貧困に直面していることを示しています。
離婚後、養育費を支払う父親が少ない
日本では、離婚後の養育費支払い義務に関する法律に不備があり、養育費の支払いを継続しているのは、わずか20%程度です。
依然としてある男女の収入格差
近年、男女平等の意識は高まっていますが、日本の職場での賃金格差は根強く残っています。統計によると、同じ職種でも女性の給与は男性の約7割程度です。日本は男女の賃金格差が先進国の中で一番大きな国です。
近年、子どもの自殺や精神疾患が増加傾向にあります。背景には、学業のプレッシャーやいじめ、家庭環境の問題などが指摘されています。
日本の10代の子どもの死因
自殺が第一位
G7の内、若い世代の死因の一位が
自殺なのは日本だけ
小中高生の自殺者数
250人
512人
社会情勢の変化に伴い
子どもたちの自殺が増えています
学業や受験のプレッシャーや親との関係性の変化が大きな要因とされています。
学業や受験のプレッシャー
親や教師の期待、競争的な環境が不安や自己評価の低下を引き起こします。うつ症状や不眠などが現れ、「受験うつ」に発展することもあります。
親との関係性
虐待やネグレクトなどの行動は子どもの精神状態に深刻な影響を与えます。また、過干渉や無関心な態度も、慢性的なストレスを生み、精神疾患のリスクを高めます。
虐待やネグレクトは、一生その子どもの心身に深刻な影響を与える問題です。日本では多くの子どもたちが虐待やネグレクトを原因に親と離れて暮らしています。
社会的養護下の
子どもたちの数
約42,000人
多くの子どもたちが親と
離れて暮らしています
そのうち虐待・ネグレクトを
受けた子どもたち
半数以上
虐待は社会的養護が必要となる
主要な要因の一つです
不登校・引きこもりは年々増加傾向にあります。
原因は複雑で、いじめや学業不振、家庭環境の問題など様々です。長期化すると社会性の発達に影響を与える可能性があります。
小中学校の不登校児童数
約299,048人
社会情勢の変化に伴い
年々増加傾向にあります
15歳から64歳までの
引きこもり状態にある人
約146万人
日本の生産年齢人口の約2%に相当します