シングルマザー支援
被災地のひとり親家庭は津波で実家や職場が流されたりと、様々な問題を抱えていました。
食料支援・衣類支援・傾聴・実態調査・子育ての相談・・・
本当に困っている人は自分から声をあげません。
だから、私たちは困った人を探し出すことから始めました。
活動案内のちらしを持って入居する仮設住宅を一戸一戸回りました。
最終的に支援してきたご家庭は215世帯になりました。
ひとりひとりの話を熱心に聞いてまわるうち、
生活に疲弊しきっている彼女達の現状が見えてきました。
被災地の母子家庭の貧困は、震災で職を失ったり、
頼っていた実家の家族が亡くなったりと複雑な要因が絡んでいます。
子どもの服や靴も買えない、介護を抱え長時間働けない、
パート三つ掛け持ちし体調崩す、遺児家庭に進学支援が離婚家庭にはなく
「自分が津波で死ねば息子を進学させられたのに。」
と言う母親も。
中には2014年8月の時点で
「子どもが3人いて仮設入居直後から3年間ずっと一日一食だった」
という家庭もあり、事態は想像以上に深刻でした。
このような生活をしているお母さんたちには
どこからも救いの手が差し伸べられていないのが現状でした。
そして被災地においても
『母子家庭の貧困』は『子どもの貧困』に繋がっていました。
まずは一軒一軒、お話を伺うところから始めました。
ほとんどの方が初対面から堰を切ったようにお話してくれました。
「苦しくても苦しい」と言えなかった現状が見えてきました。
フードバンクさんと連携して食料の支援もスタート。衣料支援も行いました。
また、具体的な収入や就労の実態、頼れる親戚がいるか、受けている支援等について 、困っていることなど、
ンケートと聞き取りにより実態調査を実施しました。
子育てでは母子家庭では男の子がいるご家庭で、
父子家庭では女の子がいる家庭で、悩みを抱えていることが多いことも分かりました。