全てはこの国の子どもたちの未来のために | NPO法人マザーリンク・ジャパン

子どもの貧困

日本の子どもの6人に一人が貧困です。
これは先進国でもっとも高い数字です。
日本では、子どもの貧困=母子家庭の貧困です。

Mother link Japanマザーリンク・ジャパン

災害大国ニッポン。
災害時、どうしても子どもたちのことが後回しにされがちです。
私達は被災地のひとり親家庭の支援を通して、
『子どもの貧困』と向き合ってきました。

2011年
 東日本大震災の被災地域で、
『子どもの貧困対策』としてシングルマザーの支援をスタートしました。

被災地の母子家庭のお母さんたちを応援したい。

2011年9月、被災地の母子家庭のお母さんたちを
支援する活動をスタートしました。
残念ながら、母子家庭のお母さんたちを支援したくても、
個人情報保護法により行政から情報をいただくことができません。
そこで、母子家庭のお母さんたちとの出会い場として、
被災地にて、母子家庭のお母さんたちを招待しての
『シングルまま応援コンサート』を開催しました。

コンサート終了後、母子家庭のお母さんたちと、
飲食を伴う交流会を開催いたしました。
まずは交流会でお母さんたちの声に耳を傾けることから始めました。
「職場を失って子どもを養っていけるか不安」などの声がありました。

2013年 陸前高田市、
2014年 大船渡市と気仙沼市
仮設住宅7800世帯を対象に
『ひとり親家庭』と『里親家庭』の世帯調査を実施

被災地のひとり親家庭は津波で実家や職場が流されたりと、
様々な問題を抱えています。

本当に困っている人は自分から声をあげません。
だから、私たちは困った人を探し出すことから始めました。
活動案内のちらしを持って入居する仮設住宅を一戸一戸回りました。
最終的に支援してきたご家庭は215世帯になりました。
ひとりひとりの話を熱心に聞いてまわるうち、
生活に疲弊しきっている彼女達の現状が見えてきました。

被災地の母子家庭の貧困は、震災で職を失ったり、
頼っていた実家の家族が亡くなったりと複雑な要因が絡んでいます。
子どもの服や靴も買えない、介護を抱え長時間働けない、
パート三つ掛け持ちし体調崩す、遺児家庭に進学支援が離婚家庭にはなく
「自分が津波で死ねば息子を進学させられたのに。」
と言う母親も。
中には2014年8月の時点で
「子どもが3人いて仮設入居直後から3年間ずっと一日一食だった」
という家庭もあり、事態は想像以上に深刻でした。
このような生活をしているお母さんたちには
どこからも救いの手が差し伸べられていないのが現状でした。
そして被災地においても
『母子家庭の貧困』は『子どもの貧困』に繋がっていました。

食料支援・衣類支援・傾聴・実態調査・子育ての相談・・・

まずは一軒一軒、お話を伺うところから始めました。
ほとんどの方が初対面から堰を切ったようにお話してくれました。
「苦しくても苦しい」と言えなかった現状が見えてきました。
フードバンクさんと連携して食料の支援もスタート。衣料支援も行いました。
また、具体的な収入や就労の実態、頼れる親戚がいるか、受けている支援等について
、困っていることなど、アンケートと聞き取りにより実態調査を実施しました。
子育てでは母子家庭では男の子がいるご家庭で、
父子家庭では女の子がいる家庭で、悩みを抱えていることが多いことも分かりました。

2014年12月 
東京で『子どもの貧困対策勉強会』を開始

多くの方にご参加いただきました。

取材を含め、「お話を聞きたい」というご連絡をいただくことが多くなったことから、
東京で『子どもの貧困対策勉強会』を開催するようになりました。
最初は月1回程度でしたが、その後2015年4月~2016年3月までは、
月2回開催し、毎回ほぼ満席となりました。
2017年度は開催しませんでしたが、2018年10月より月1回程度再開しています。

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2015年
 無料のパソコン教室と就労支援をスタート

『きっと、大丈夫!あなたなら出来る!』と励まし続ける活動

実態調査から、
パソコンが使える使えないで収入に大きく差が出ることがわかりました。
単に収入面だけでなく、情報へのアクセスなど
受け取る情報のスピードや量も大きく変わってきます。
パソコンが使えれば、後々の就労支援につながるのに。
これがこのプロジェクトを始めるきっかけでした。
 単なるパソコン支援ではない。
母子家庭のお母さんたちが生きる自信を取り戻し、
子どもと一緒に生き抜く力を身に着ける為の教育プログラムです。
 食糧支援は先の見えない活動です。
今後は経済的自立に繋げる為に、
彼女達もしくはその子ども達に中古のパソコンを支給し、
使い方を指導して在宅ワークが出来るように支援します。
これは単なるパソコンの支援ではありません。
これは被災地の母子家庭のお母さんたちが
子どもを抱えて生き抜く為の教育プログラムです。
決して大げさな表現ではありません。
彼女たちは子どものために必死で生きています。
DVや夫の失踪などで離婚した家庭も多く、
ボロ雑巾のように扱われた彼女たちはあらゆることに自信を失っています。
中には震災で親戚中亡くなって自分と子どもだけが残されたというお母さんもいます。
誰も頼れず心細くて不安で仕方がないと言います。
会うたびに痩せていくお母さんもいます。
お金も思ったように稼げずますます自信がなくなっていきます。
だからパソコンが使えるようになっても、なかなか転職するだけの勇気が持てません。

「きっと大丈夫。あなたなら出来る。」と励まし続けることが必要でした。

2016年 
『子ども食堂』の開催

多くの方にご参加いただきました。

心は『こども食堂』ですが、『コミュニティ食堂』という名前で子どもだけでなく、
独居のお年寄りにも積極的に声掛けし、ご参加いただきました。
ひとり親家庭の子どもは無料で利用出来るようにしました。
「一緒に作って、一緒に食べる」がコンセプト。
マザーリンクの拠点や災害公営住宅で開催しました。
ボランティアとして住民も沢山参加していただきました。
残念ながら、予算不足、人員不足で今は開催していません。

2016年 
被災地のひとり親家庭の子どもの東京外国人家庭ホームステイプログラム

夏休みに子どもを独りにさせない為に。

夏休み、ひとり親家庭子どもたちは孤独になりがちです。
被災したひとり親家庭の子どもたちや、各地に避難している子どもたちが夏休みに孤独にならないように、
お父さんやお母さんが、安心して仕事に専念できるように、
東京近郊の子どもがいる英語圏の外国人家庭に
3.11の被災した子どもをホームステイさせようというプロジェクトです。

 子どもの孤独も防げる!
 親が安心して働ける!
 異文化を体験出来る!
 英語が好きになる!
 自己肯定感があがる!

と言う一石何鳥にもなる素晴らしいプログラム。
毎年実施したいプロジェクトですが、人材不足と資金不足で、残念ながら叶わずです。

日本では、子どもの貧困=母子家庭の貧困です。
私たちの理想は私たちの支援が必要なくなる社会を創ること。